2013年度
過去の教育講演をまとめたトピックスを公開しています。
*講演内容をクリックするとトピックスが展開します。

開催回 教育講演 演者 講演内容
2013年11月度 血液腫瘍内科 小島稔 先生
泌尿器科   野本剛史先生
・再発/難治性マントル細胞リンパ腫に対するイブルチニブ:第II相試験 -イブルチニブは単剤で持続的な有効性を示した
・転移性腎細胞癌に対するパゾパニブ vs スニチニブ:無作為化比較第III相試験 - パゾパニブはスニチニブと比べて有効性は同等だが安全性とQOL特性は優れている
2013年12月度 消化器外科 中村健司先生
整形外科  渡邉拓也先生
・胃/胃食道接合部腺癌におけるHER2遺伝子増幅の評価:INT-0116/SWOG9008第III相試験の解析 - HER2遺伝子増幅のない患者でDFS、OSの利益が示される
・化学療法により病勢制御が得られた転移性軟部組織/骨肉腫患者に対するridaforolimus vs プラセボ:無作為化国際プラセボ対照比較第III相試験 - ridaforolimusはmTOR阻害剤として予想される毒性が認められたが、腫瘍進行を遅延させた 
2014年1月度 消化器外科   古川大輔先生
乳腺内分泌外科 新倉直樹先生
・膵癌切除後のゲムシタビン術後化学療法による長期転帰:無作為化 第III相試験(CONKO-001)- ゲムシタビンの術後化学療法はOS、無病生存期間を有意に延長
・甲状腺髄様癌に対するcabozantinib:二重盲検第III相試験 -  cabozantinibはPFSを改善し、毒性も管理可能
2014年2月度 画像診断科 柳町徳春先生
耳鼻咽喉科 大上研二先生
・National Lung Screening Trialにおける2回の肺癌スクリーニング検査の結果- 低線量 CTを用いたスクリーニングはX線と比べ感度が高く早期肺癌の診断数を増加させたが、陽性的中率は低い
・再発性・転移性頭頸部扁平上皮癌患者におけるシスプラチン+フルオロウラシル±パニツムマブ:無作為化非盲検多国間多施設第III相試験(SPECTRUM) - 化学療法+パニツムマブによりOSは改善しなかったがPFSは改善され毒性プロファイルは許容範囲であった
2014年3月度 産婦人科 平澤猛先生
放射線治療科 小松哲也先生
・プラチナ製剤耐性卵巣癌に対するVintafolide+ペグ化リポソームドキソルビシン(PLD)vs PLD単独療法:第II相試験  (PRECEDENT)- Vintafolide+PLDはPLD単剤を上回る効果を示す
・肝細胞癌および肝転移に対する緩和的放射線療法:第II相試験 - 1ヵ月後の時点で半数近くの患者で症状緩和が認められる